Study published in Cells. on the effects of ameliorating epigenetic modifications by ATP1A1 signalosome inhibition in the liver cancer of STAM™ mice
当社クライアントのMarshall University (WV)が、STAM™マウスを用いた薬効評価試験の結果をCells誌に発表いたしました。
Title: Normalization of the ATP1A1 Signalosome Rescinds Epigenetic Modifications and Induces Cell Autophagy in Hepatocellular Carcinoma
(Rajan PK et al., Cells. 2023) Article Link ► [DOI: 10.3390/cells12192367]
本研究にて用いられたSTAM™マウスは、非アルコール性脂肪肝炎から肝がんを発症する病態モデルです。
当社は、肝がんフェーズのSTAM™マウスにATP1A1/Src signalosomeの阻害剤であるpNaKtideをi.p.投与し、肝臓サンプルを採材しました。
著者らはこれらのSTAM™マウスの肝臓サンプルを用いて、エピジェネティック修飾があるかヒストンのアセチル化とメチル化について解析しました。通常マウスと比較してSTAM™-HCCマウスの肝臓ではエピジェネティック修飾 (H3K9acおよびH3K9me3)の頻度が上昇しましたが、pNaKtideの投与により減少しました (文献中のFig. 4)。
また、pNaKtideは肝がんに対する抗がん作用を示すことが、同様の試験を実施した先行研究により明らかになっております (Udoh US et al., Int J Mol Sci. 2022 | DOI: 10.3390/ijms23137359)。
本発表で示されているように、肝がんフェーズのSTAM™マウスの肝臓ではエピジェネティック修飾が起こります。
エピジェネティック修飾に着目した抗がん剤の開発をはじめとした創薬研究、基礎研究にSTAM™マウスを用いることが可能です。
当社STAM™マウスにご関心やご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。