Study on the efficacy of dietary supplements in the mdx mouse published in bioRxiv.
bioRxiv 誌にて当社クライアント様 (GN Corporation)による論文発表がございました。
(Preethy et al., bioRxiv. 2022)
こちらの論文では、mdxマウスを用いた薬効評価の結果が示されております。
mdxマウスは、ヒトのデュシェンヌ型筋ジストロフィーの発症機序に類似し、広く用いられている病態モデルです。
本論文では、mdxマウスに黒酵母菌Aureobasidium pullulansのN-163株由来β‐グルカンを投与しており、筋肉の炎症と線維化が予防されたことが報告されております。グルカン投与群の筋肉では、vehicle群と比較して、炎症細胞の浸潤レベルを示す炎症スコアや、マッソントリクローム染色による線維化面積の定量値が低値を示しました。これらのことから、グルカンはデュシェンヌ型筋ジストロフィーの進行を遅らせる補助剤として用いることが可能であることが示唆されました。
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本論文に用いられた被験物質は、これまでに当社NASHモデル(STAM™モデル)を用いた薬効評価試験などから、すでに抗炎症作用や抗線維化作用を有することが示されてきたものです。
当社ではクライアント様がお持ちのモダリティの機能性に合わせた標的疾患や病態モデルの提案を行っており、リピート試験の実績も多くございます。
また、本論文で用いられたmdxモデルの薬効評価試験も、クライアント様からのご要望に合わせて構築・実施したものです。
当社では、現在のモデルラインナップにない病態モデルをご希望の場合も、本件のようにモデルの確立や予備試験から実施することが可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。