ニュースリリース

2021.08.31

Lung fibrosis in COVID-19

COVID-19は肺炎だけでなく、肝臓や腎臓、腸などへの障害を引き起こす多臓器疾患として認識されつつあります。また、最近では後遺症として肺の線維化についても着目され始めています。

 

 

 

COVID-19はsevere acute respiratory syndrome (SARS)と同じくbeta-coronavirus classのウイルス感染に伴って発症します。

SARS流行時、感染の数週間後には肺部の線維化が報告されています。また、その後の追跡調査においても、1年経過後のSARS生存者の20%以上に肺線維症が観察されたことから、肺線維化が長期的な問題であることが分かります[David S. Hui et al., Chest., 2005; Lixin Xie et al., Respir Res., 2005]。

COVID-19患者においてもCT画像を用いた解析において線維化の症状が観察されたことが報告されており、感染に伴う急性炎症だけでなく、その後の長期間に渡って影響が及ぶことが予想されます[Zheng Ye., European Radiology, 2020]。

 

当社では肺の線維症モデルとしてIdiopathic pulmonary fibrosis (IPF)モデルを保有しており、多くの試験経験がございます。

ウイルス感染による肺の損傷によりIPFを発症することも報告されているため、COVID-19の流行が落ち着いた後に開発の必要性が高まることが予想されます。

 

COVID-19の感染予後である肺線維化の予防・治療について関心がある方がいらっしゃいましたら、今後のニーズを踏まえてIPFモデルをご活用するのはいかがでしょうか。

また肺線維化だけでなく、COVID-19発症後に認められるARDSに対しては、当社ではLPSモデルを提供しています。

 

弊社ではIPFモデルを始め、炎症/線維化に関連した様々な病態モデルを取り揃え、薬効評価試験サービスを提供しております。