Introduction of MAFLD criteria and the disease model
本日は、脂肪肝の新しい診断基準、代謝異常関連脂肪性肝疾患(metabolic dysfunction-associated fatty liver disease, MAFLD)についてご紹介いたします。
非アルコール性脂肪性肝疾患 (NAFLD)は、糖尿病や肥満等のメタボリックシンドロームに関連した諸因子とともに脂肪肝が認められる慢性肝疾患の一つです。生活習慣の変化や肥満人口の増加を背景にNAFLDの有病率は上昇しており、既存の患者数と共に潜在患者の多さからNAFLDが注目をされています。一方で、非アルコール性脂肪性肝疾患という疾患の理解が進むにつれ、当時の診断基準の定義だけでは患者の実態に合わない例が認められるようになってきました。
その現状に対し、MAFLDという概念が示され (Eslam et al., j Hepatol., 2020)、原因や病態を細分化して薬の開発を行っていく必要性が加速していくと考えられます。MAFLDは脂肪肝に加えて、①過体重・肥満、または②2型糖尿病、または③痩せ・正常体重+項目以上の代謝異常 (高血圧、内臓脂肪蓄積、耐糖性異常、脂質異常症など) のいずれかを合併する場合に診断されます。
今後もNAFLD自体は存在し続けるものの、疾患を一括りにするのではなく、原因や病態を細分化して薬の開発を行っていく必要性が加速していくと考えられます。
当社ではMAFLDを想定したモデル開発を開始しておりますので、アップデートがありましたらご連絡させて頂きます。
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