Introducing our new pulmonary fibrosis model: Silica-induced pulmonary fibrosis model
本日は、肺線維症のマウスモデルである「シリカ誘導性肺線維症モデル」をラインアップに加えましたので、お知らせいたします。
シリカモデルは、肺の線維化が早期に起こり且つ長期的に維持されるため、肺線維症の治療試験に有用なモデルマウスの一つです。
一般的に、ヒトの肺線維症は緩解しませんが、代表的な肺線維症モデルのブレオマイシンモデルは、病態誘導から3週間程度で線維化が緩解します。一方で、シリカモデルの線維化は9週間程度も維持されます。
したがって、線維化が維持される特徴を持つシリカモデルは、線維化が緩解するブレオマイシンモデルを補完するモデルとして、より臨床相関性の高い薬効評価試験を可能にします。
シリカモデルの病態は、肺胞内に侵入したシリカにより、炎症が起こり、間質の線維化が長期的に誘導されます。また、本モデルはヒトの珪肺症を模しており、珪肺症でも観察される結節も形成されます。
特発性肺線維症 (IPF)や、進行性肺線維症 (Progressive pulmonary fibrosis, PPF)に含まれる間質の線維症をターゲットとしている場合、シリカモデルを用いた薬効評価試験が有用だと考えられます。
また、既にブレオマイシンモデルによる薬効評価を試したが、異なるモデルでもデータを取得したい場合や、肺線維化が持続するモデルで試したい場合は、本モデルによる薬効評価試験を試されてみてはいかがでしょうか。
当社が取り扱っているブレオマイシンモデルとシリカモデルの比較など、当モデルにご関心がございましたら、お気軽にお問い合わせください。