Cholangiocarcinoma and Primary sclerosing cholangitis
本日、2月15日は世界胆管がんデーです。
本日は胆管がんと、そのリスクファクターである原発性硬化性胆管炎 (PSC)についてご紹介いたします。
胆管がんは肝細胞がんに次いで2番目に多い肝癌であり、その発生率は世界的に増加していると言われております (Banales JM et al., Nat Rev Gastroenterol Hepatol. 2020)。
胆管がんは稀ながんですが、その発生率は過去数十年間世界的に増加しており、世界的な健康問題となっています。さらに、胆管がんに対する認識、知識、診断、治療法の進歩にもかかわらず、切除後の5年生存率(7~20%)など、患者の予後は過去10年間大きく改善されていません。したがって、新たな治療法の確立のための研究開発が重要です。
胆管がんのリスクファクターの一つにPSCが挙げられます。
PSC患者におけるCCAの年間発生率は0.5~1.5%と推定され、生涯発生率は20%と報告されている (Fung BM, et al. World J Gastroenterol. 2019)。
したがって、PSCの予防または治療戦略はCCAの解決に繋がる可能性があり、PSCは解決すべき重要な疾患です。
PSCは、肝内・肝外胆管の狭窄・拡張と線維化に伴う胆汁うっ滞により、胆管炎から肝硬変へと進行する原因不明の進行性疾患です。現在のところ、PSCの治療薬は上市されておらず、新薬の開発が重要です。
SMCでは、DDCモデルを用いた薬効評価試験を実施することが可能であり、PSC治療法の研究開発に有用です。
DDCモデルは、細胆管反応を経て胆管周囲の線維化へと進行していく点でヒトPSC病態と高い臨床相関性を示すモデルであり、以下のような特徴を有します。
・胆管へのプロトポルフィリン蓄積に続く、硬化性胆管炎と胆管型肝線維症が誘発可能
・外科モデルであるBDLモデルと比較して高い生存率を示し、再現性が高い
・ヒト胆汁うっ滞性疾患の主な組織病理学的特徴を再現する
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