論文・学会発表

2024.06.04

複数臓器に渡る線維化疾患の薬効評価試験のご紹介

開発中の治療薬が、炎症や線維化など複数臓器で生じる病態の関連因子をターゲットとしている場合、当社の薬効評価試験サービスを用いることで、その効果を最大限引き出すことが可能です。

 

今回は、線維化に着目して医薬品開発を行い、当社でマウスを用いた前臨床試験を実施後に、その研究結果をNature Biotechnology誌に投稿された、Insilico Medicine社様の論文をご紹介いたします。

Ren et al., Nat Biotechnol., 2024

URL ► https://www.nature.com/articles/s41587-024-02143-0

 

 

こちらの論文ではAIを用いてTRAF2- and NCK-interacting kinase (TNIK) を抗線維化のターゲットと特定し、肺、皮膚、腎臓の線維化モデル動物を用いて前臨床試験を実施し、臨床試験まで進まれた結果が記載されております。

 

上記の様に複数臓器に渡る線維化に対して、同一化合物がその治療効果を示していることが見られます。

 

これまでも線維化に関わる治療薬開発において、肝臓、肺、腎臓、腸、皮膚など複数臓器に渡って同一化合物を評価し、その中で特に有望な疾患に対する開発を進められた企業様もいらっしゃいます。

 

当社では各臓器における線維化モデルを複数展開しておりますので、本論文のように、様々な臓器の線維化モデルを用いた薬効評価試験を実施することが可能です。

 

例えば、以下のような課題に対し、開発されている被験物質に合わせた試験デザインのご提案が可能です。

「どの臓器の線維症を適応症とするか決めたい」

「肝臓疾患に効きそうな被験物質があるが、適応症がわからない」

「適応拡大を狙って色々な炎症・線維化モデルで試したい」

 

ご関心がございましたら、以下より是非一度お問い合わせ下さい。