カスタムモデルサービスとその事例「CAIA-関節リウマチモデル」
近年、治療薬開発のニーズや疾患の多様化に伴い、病態モデル樹立から実施する”カスタムモデルサービス”へのご質問が多くございます。
本日は、当社カスタムモデルサービスに関する事例をご紹介いたします。
【お客様の事例:関節リウマチと線維化の研究に向けたCAIAモデル取り扱いの検討】
〈研究テーマ〉複数の適応症評価に向けた非臨床試験の実施
・お悩み、課題
複数の線維化モデルに加えて、関節炎モデルの評価を希望されており、それを実施可能な委託先が見つからず、さらに、今回はターゲットの発現 確認が必須であり、その後に薬効評価試験に進めたいという課題がありました。
・状況
複数のCROへご相談される中で、線維化モデルの評価で圧倒的な経験を持つ企業という点で当社にご相談頂きましたが、残念ながら、当時の当社では提供可能なモデルに関節炎モデルはございませんでした。
・当社からのご提案
ご提案として、ターゲットの発現確認、並びに病態確立試験成功後に本試験を実施するという段階的な試験をご提案しました。また、病態確認のために臨床試験や論文を元にした病理評価の実施後にターゲットの評価、適切な病理評価方法のご提案をしました。
さらに、病態確立試験までのデータの公表にご快諾頂くことで、コストシェアでの試験実施により、通常よりもお求めやすい金額で試験を実施することができました。
・結果
関節炎モデルに関しては、病態の確認と評価を実施でき、再現性確認の後、当社から提供可能な新規モデルとしてリリースいたしました。
今回事例では線維化モデルでの評価を検討されており、実績や技術力の高さから追加のご相談を頂き、モデルの樹立試験の実施にも至っております。
お客様が当社に委託を決定された理由の一つとして、臨床試験を見据えた評価項目や化合物やそのターゲットに合わせたスコアリングの幅広い提案があったため、とご意見を頂いております。
このように、当社では ”カスタムモデルサービス”を通じてお客様によりそったご提案・実施を行うことが可能です。
今回は関節炎モデルに関して、カスタムモデルサービスにより試験のご提供に至った事例をご紹介いたしました。
当社は既存のサービスだけに捉われず、お客様の問題解決が医薬品産業への貢献に繋がると考え、事業に取り組んでおります。
創薬研究に関して、お困りや悩まれていることがございましたら、ぜひ当社までご相談ください。