デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)誘発大腸炎モデルは、炎症性腸疾患のスタンダードモデルであり、炎症性腸疾患の治療候補の有効性やメカニズム研究に広く使用されております。DSS投与の期間に応じて、急性または慢性大腸炎を発症します。DSSを5日間飲水投与した急性大腸炎モデルでは、主に炎症を評価することが可能です。一方、5日間の飲水投与後、通常飲水で14日間飼育して作製する慢性大腸炎モデルは、主に腸線維化を評価することが可能です。弊社では、これまで培ったノウハウをもとに被験物質の作用機序や目的に応じて試験をご提案します。
図1.DSSモデルの腸HE染色画像
正常マウスに比べて、DSSモデルではクリプトおよび上皮細胞の消失、炎症細胞浸潤が認められます。