2025.02.06

【事例で見るCAIA研究】幅広い研究を実現するカスタムモデルサービス

近年、治療薬開発のニーズ、疾患の多様化に伴い、病態モデル樹立から実施するサービスへのご質問が多くございます。
そのため、本日は近年お問い合わせの多いカスタムモデルサービスに関する事例をご紹介致します。

 

本記事をご覧頂くことで「より幅広い研究の実現」のイメージを持って頂けることと思います。
 
【CAIA研究のカスタムモデルサービス事例】
 
〈研究テーマ〉
複数の適応症評価に向けた非臨床試験の実施
 
【お悩み|課題】
複数の線維化モデルに加えて、関節炎モデルの評価を希望。
それを実施可能な委託先が見つからない。
さらに、今回はターゲットの発現確認が必須であり、その後、薬効評価試験に進めたいというご状況。
 
【状況】
複数のCROへご相談される中で線維化モデルの評価で圧倒的な経験を持つ企業という点で弊社にご相談頂きました。
しかし、残念ながら弊社では当時提供可能なモデルとして関節炎モデルは存在おりませんでした。
 
通常ならお断りせざるを得ない状況ですが、わたしたちは研究者の方々によりそうご支援を心情としており、何とかお力添え出来る方法を模索。
 
SMCからのご提案】
私たちからのご提案としては、ターゲットの発現確認、並びに病態確立試験成功後に本試験を実施するという段階的な試験をご提案。
 
また、病態確認のために臨床試験や論文を元にした病理評価の実施後にターゲットの評価、適切な病理評価方法のご提案をさし上げました。
 
さらに、病態確立試験までのデータの公表にご快諾頂くことで、コストシェアでの試験実施により、通常よりもお求めやすい金額で試験を実施することができました。
 
【結果】
関節炎モデルに関しては、病態の確認と評価が実施でき、再現性確認の後、提供可能な新規モデルとしてリリースを行うことが実現。
 
今回は線維化モデルでの評価を検討されており、実績や技術力の高さから追加のご相談を頂き、モデルの樹立試験の実施にも至っております。
 
委託を決定された理由の一つとして、臨床試験を見据えた評価項目や化合物やそのターゲットに合わせたスコアリングの幅広い提案といったご意見を頂いております。
 
 
このように当初は難しいとされたカスタムモデルサービスというクライアント様に寄り添ったご提案・実施を行うことが私達SMCラボラトリーズでは可能です。
 
今回は関節炎モデルに関して、カスタムモデルサービスにより試験のご提供に至った事例をご紹介致しました。
 
わたしたちは既存のサービスだけに捉われず、クライアント様の問題解決が医薬品産業への貢献に繋がると考え、事業に取り組んでおります。
 
創薬研究に関して、お困りや悩まれていることがございましたら、ぜひご相談ください。